2014年01月18日

神、いざなう 歌と舞

九州国立博物館で、新年最初の特別展「国宝 大神社展」が始まった1月15日、
特別展の関連イベントとして「神、いざなう 歌と舞」の第一弾が、
同博物館のミュージアムホールで催されました。

この日披露されたのは、いずれも国の無形民俗文化財に指定されている
長崎県の壱岐と宮崎県の高千穂の神楽(かぐら)です。

神楽の定義というのは大変難しいので、
詳しくは、全国神楽協会のHP(http://www.kagura.gr.jp/about/whats.html)に
譲ることにしまして、ここでは簡単に、神道の神事の際、神に奉納されるために演じられる「歌と舞」という説明に留めておきますが、演じられる地域によって様々な様式のものがあるようです。

午後1時から第1部として演じられた壱岐神楽は実にヴァラエティ豊か。

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四本幣
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二弓
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折敷
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神相撲
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豊年舞
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猿田彦
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宇豆女

神官風の出で立ちで神楽鈴や語弊(ごへい)を持ち、旋回しながら舞う演目(「四本幣」「二弓」)があるかと思えば、「折敷(おしき)」では黒いお皿のようなものを使った曲芸師風の演技。
「神相撲」では、ふたりの男性が背中の上に相手を乗せて一回転させたり肩車したりと
かなりアクロバティックな演技が繰り広げられました。
そして面を被っての「豊年舞」「猿田彦」「宇豆女(うずめ)」には、どこかコミカルな味わいもありました。

続いて2時半からの高千穂神楽は、神楽のルーツとも言われる天の岩戸を模した書き割り状のものの前で演じられました。

いろいろな面を被ったキャラクターが次々に出てくるのですが、
最初は強面の手力雄命(たぢからおのみこと)が神が隠れている天岩戸を探し当て(手力雄の舞)、

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手力雄の舞
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細女の舞
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戸取りの舞

続いて天鈿女命(あまのうずめのみこと)が岩戸の中から天照大神を誘い出そうと舞い(細女の舞)、
ついには戸取明神(ととりみょうじん)が天の岩戸を開く(戸取りの舞)、というような構成で進んでいきます。

最後は、伊奘諾尊(いざなぎのみこと)と伊奘再尊(いざなみのみこと)が、酒を造り(国造りの比喩だと思われる)、途中観客席に分け入って浮気するようなシーンを挟んで大いに盛り上げながら、最後は仲むつまじい様子を見せて終了しました(御神体の舞)。
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御神体の舞

なお、この「神、いざなう 歌と舞」は、1月19日(白鬚神社の田楽、御嶽神楽)、
2月2日(竹の曲、高原神舞)、2月28日(石清水八幡宮 御神楽)にも行なわれる予定です。
posted by teradaya at 15:44 | 日記