2013年08月12日

九州国立博物館で「中国 王朝の至宝」展が開催中

参道にほど近い九州国立博物館で現在開催中の特別展「中国 王朝の至宝」の入場者が
3万人を超えたことが、8月9日のニュースで報じられていました。

日中国交正常化40周年を記念して開催されている今回の特別展は、
古くは伝説の夏王朝存在の証拠になりつつあるという二里頭(にりとう)文化期
(前18〜前16世紀)の発掘品や殷の時代の品々から、宋の時代(10〜13世紀)ものまで、
歴代王朝の変遷を追いながら、およそ3000年と長きにわたる中国の歴史を
体感することができる形になっています。
そしてその展示品のうち6割が、日本の「国宝」に相当する「国家一級文物」だ
というのですから驚きです。

展示品は、ただ時代順に並べるだけではなく、
中国という国の大きさ、文化の多様さを感じ取れるように並べられています。
およそ同時代の二つの地域、二つの文化を比較対照しながら見られるよう、
いろいろな工夫が凝らしてあるのです。

先日開かれた特別観覧会でも、「比較しながら見ることで新しい発見がある」と、
市元主任研究員が強調しておられたことが思い出されます。

また、「工夫」の中にはこのようなものもありました。

戦国時代(前3世紀)に作られたという金色の猿のバックル「猿型帯鉤(さるがたたいこう)
(下の看板の写真の左下に写っているもの)をプラスチック製のレプリカが
ベルトと共に複数用意され、実際に観覧者が自分の腰に巻き付けてその「粋な装い」を
体感できるコーナーがあったりして、観て学ぶだけではなく、
「体感する」ことでより深く、楽しく中国の歴史を理解できるようになっていました。

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また、夏休みを利用して訪れるお子さんたちのことを意識して、
非常にかみ砕いた説明がなされているボードなども用意されていたのですが、

青銅器って今は青緑色に見えるけれど、作られた時点ではどういう色をしていたの?

といった質問が掲げられたボードの説明などは
「いまさら訊けない考古学の常識」のような趣きもあり、
案外、大人が読んでもためになるような内容だったりするのではないでしょうか。

下のリーフレットでは「突き出た目を持つ謎の大仮面」というコピーをつけられていた
殷時代の「突目仮面」(上の看板の写真の右奥のもの)や、
実は中国では古代に3Dプリンターが発明されていたのでは?などと、
ついあり得ないような疑いを持ってしまう精巧な玉(玉)の加工品など、
見た目的にもインパクトの大きな展示品が揃った今回の「中国王朝の至宝」展。
9月16日(月・祝)まで開催中とのこと。

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まだの方は、是非足を運んでみられることをお勧めします。

外はどんなに暑くとも、冷房の効いた広い館内で、
中国の悠久の歴史に想いを馳せながら、ゆったりとした時間が過ごせます。
posted by teradaya at 16:11 | 日記