2013年05月12日

日本初の大ベトナム展開催中

現在、参道近くの九州国立博物館では、
日本とベトナムの外交関係樹立40周年、そして福岡県ハノイ市友好提携5周年を記念した
特別展「大ベトナム展」が開催中です。

先日(5月9日)開かれた内覧会では、三輪嘉六館長自ら、
「本格的なものとしては日本初」であり、
九州とアジアの関係性を重視する九博としては、
「たとえ動員が悪くても是非ともやらなくてはならない」テーマの展示会だと、
今回の特別展への意気込みを語っておられました。

しかも今回の特別展は、東京で始まり全国を巡るような「巡回展」ではなく
九博の独自企画であり、現地調査から図録の撮影まで
すべて九博のスタッフが手掛けた特別展だということです。

館長さんの言葉とは裏腹に実際にはなかなかの人気のようで、
間もなく入場数3万人達成のセレモニーも開かれようか、という勢いだそうです。

注目度も結構高く、九博だけでの開催なのにも関わらず、
『週刊新潮』(5月16日菖蒲月増大号)でも取り上げられていたりします(下の写真右)

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展示品も大変興味深いものが多く、
北部は中国の影響下でかつては漢字文化圏である一方、
南部はインド文化の影響下にあったという、その地理的な特異性を背景にした
多様で美しい美術、工芸品の数々を目の前で見ることができます。

しかし、この特別展の特徴はそれだけではなく、
古くからのベトナムと日本の交流に焦点が当てられているところではないかと思います。
それは、往年のNHK大河ドラマ「黄金の日々」(1978年放映)を思い起こさせられるような世界!

あのドラマで描かれていたのは、安土桃山時代の日本、というよりも堺とルソン島(現在はフィリピンの一部)との交流でしたが、
今回の特別展では、それとほぼ同時代における日本とベトナムの諸都市との交流関係について知ることができます。

当時の安南国の支配者から1951年に「日本の国王」(時期的に考えると豊臣秀吉宛だったことになる)
に出された手紙というのは今回新発見のもので、これが初公開。
また、長崎の商人とベトナム中部の支配者、阮氏の娘(王女)との海を渡超えた愛の物語が、
二人の長崎での婚礼の行列を描いた絵とともに解説されたりもして、
「第2章 愛と冒険の航海」というこの展示コーナーにつけられたタイトルに偽りなし!
特別な知識がなくても楽しめる、ワクワク感一杯の展示内容です。

今回はホテルニューオータニ博多で特別メニューが用意されていることもあり、
「みる、かう、たべる、ベトナムへの一日旅行 (One Day Trip)」
というようなオシャレなコピーも用意されています。

お帰りの際には、ぜひ寺田屋でも「みる、かう、たべる」を実践してみていただきたく思っております。
posted by teradaya at 20:29 | 日記